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惑星改造によって生まれ変わった水の星「アクア」。

その観光都市ネオ・ヴェネツィアを舞台に、

ウンディーネ(水先案内人)を夢みてマンホーム(地球)からやってきた15歳の少女、

水無灯里を主人公に優しくてちょっぴり切ない物語が広がります。

第13話「その まっしろな朝を…」

灯里がアクアに来て、2度目の大晦日です。
ネオ・ヴェネツィアでは、家族でクリスマス、大晦日はみんなで年越しが主流。だから、街中のみんなが外に出かけてとっても賑やか。灯里も、アリシアさんに藍華にアリスに晃さんにアテナさんなどなど一同で、"みんなで年越し"です。
でもふと見ると、アリア社長がどこかへ行くようです。このままじゃ、みんな一緒じゃなくなる。
その後を慌てて追う灯里ですが・・・




第12話「その やわらかな願いは…」

街が真っ白に染まった日。
いくらネオ・ヴェネツィア一番の人気といっても、こんなに寒くてはゴンドラに乗って街を観光しようという人は少なく・・・ARIAカンパニーも開店休業。思いがけないお休みをもらい、灯里はアリア社長とお出かけです。日頃行くことのない、水路から離れた場所にある観光スポットが今回のお目当て。それは、開拓時代に作られたネオ・ヴェネツィアで一番古い橋。
いろんな人の思いを、往来を支えた橋でした。




第11話「その オレンジの日々を…」

寒さも増し、鉛色の空から雪が舞い落ちるようになりました。ゴンドラの上でも、毛糸の帽子とマフラーは必需品です。
そんな日の練習後に嬉しいのは、アリシアさん特製生クリームのせココア。
とても美味しいし、身体がとても暖まるんです。藍華もアリスも、そんなココアを薦めてもらえて嬉しそう。嬉しいといえば、今日は、晃さんとアテナさんが遊びに来ていました。3大妖精がいっぺんに集まるなんて、ちょっと凄いかも。




第10話「その ほかほかな休日は…」

アクアにも冬がやってきました。寒いのが苦手な灯里は、朝起きるのにもちょっとだけ頑張りが必要です。藍華やアリスとの練習中の話題も寒さばかり。
そんなある日、アリシアさんから暖炉に使う薪を拾いに誘われた灯里は、葉を落とした木立の中で、ぽわんとした白くて丸い雪虫を見つけました。
本格的な冬の訪れを告げる雪虫たち。灯里はそんな雪虫と一緒に休日を過ごすことにしました。それは、ほかほかでぷかぷかな一日なのです。





第9話「その 星のような妖精は・・・」

灯里、藍華、アリス。まだ半人前の3人の目標は、一人前のウインディーネ、プリマになること。
でも、その先には、水の3大妖精…アリシアさんや晃さん、そしてアテナさんのようなウインディーネのトップになる、そんな夢があります。
でもでも、それ以前、30年以上も業界のトップに君臨した伝説の大妖精がいたんです。グランドマザーと呼ばれるその人が創立した会社、じつは、それがARIAカンパニーだったんです。





第8話「その 憂鬱な社長ったら・・・」「その イケてるヒーローってば・・・」

「アクア」では、青い瞳の猫は幸運の守り神と言われています。水先案内店では、そんな猫たちを店の社長にして、仕事の安全を祈願しているんです。ARIAカンパニーの社長も、そんな猫のひとり。日頃から、とっても大切にしてもらっています。
だから、今日はお手伝い。大掃除に忙しいアリシアさんや灯里を少しでも助けようと、洗濯物に、机の整理、夕飯の支度だってしちゃいます。
出来が良いかどうかは、わかりませんけどね。




第7話「その 素敵なお仕事を・・・」

今日は特別な日。アリシアさんと同じ3大ウンディーネのひとり、晃さんによる実地指導を受けられるんです。いついかなる時も、お客さんをもてなす心を忘れない。それが晃さんの信条。それを生で、晃さんが実際にお客さんをガイドする姿まで見学できるなんて、滅多にない機会です。
灯里だけでなく、藍華やアリスも、晃さんの仕草ひとつひとつに感心しながら、チェックしまくり。
学ぶことは、いくらでもあるようです。




第6話「その 守りたいものに・・・」

灯里はアリスとの練習中、とても美しいカンツォーネを歌うウンディーネとすれ違いました。
ゴンドラを上手に操り、観光名所をきちんと説明するのは当然ですが、そこに歌が加われば、お客さんをもっと素敵な気持ちにしてあげることができるはず。でも、アリスはちょっと不機嫌そう。
どうやら、灯里に相談したいことがあるみたいなんです。
そんな、アリスが灯里を連れられて来たのは、オレンジぷらねっと。
ここに何があるのかな?





第5話「その あるはずのない島へ・・・」

白い羽根をいっぱいに広げたカモメと、水面を何度も跳ねるイルカたち。
灯里は、いつもとは違う風景の中にいました。そう、そこは青一色に囲まれた場所、海。
灯里は、つい先日届いた手紙に記された小島へ向け、ゴンドラを進めていたのです。
その手紙とは「ネバーランドへの招待状」。
子供の頃、絶対あると思っていた場所へいけるなんて・・・。
灯里はこの招待を楽しんでいました。差出人が不明なのが、ちょっと気になるんですけどね。





第4話「その 届かない手紙は・・・」

ある日の夕方、翌日の朝食の買い出しに出かけていた灯里が、不思議な鈴の音に誘われ入った路地。その奥には、夜光鈴を吊るした木々と何匹もの猫、そして、ひとりの少女が立っていました。
「手紙、届けてくれる?」。
星を越え、瞬時に届く電子メールが主流となった今でも、人の手を介して届けられる手紙=郵便が残されたアクア。でも、その手紙に書かれた住所は、そんな郵便配達のウッディーさんでも届けられない場所でした。




第3話「その 透明な少女と・・・」

半人前のウンディーネ、片方だけ手袋をつけている(シングル)の灯里と藍華は、一日でも早くその手袋を取って一人前になるため、今日も練習に励みます。
でも、そんな二人の横を、一隻のゴンドラが軽々と抜いていきました。そのゴンドラを操っていたのは、まだペア(両手袋)のアリス。
ミドルスクールに通っている彼女は、月刊ウンディーネでも取上げる天才少女。
でも、そんな彼女にも、ちょっとした悩みがあったんです。それは…。




第2話「その 特別な日に・・・」

アクア・アルタ。それは、本格的な夏を前にして起る、風物詩みたいなものです。街中が水で満たされ、街にはいつも以上にのんびりゆったりとした時間が流れます。
この時だけは、さすがのウンディーネたちも開店休業。ゴンドラには乗らず、歩いて買い物に出かけた灯里も、いつもと違う視線から街を眺めちょっと嬉しい気分。
でも、そのせいか道を間違い、突然の雨に降られ…。
そしてなぜか、藍華の部屋でお茶をすることに。



第1話「その 素敵な奇跡を・・・」

水の星「アクア」。
その観光都市ネオ・ヴェネツィアで、一人前のウンディーネになるため日々修業を重ねている水無灯里。そんな彼女の前に、ある日「ゴンドラに乗りたい」という女の子が現れます。
でも、灯里はまだ半人前の身、一人でお客さんは乗せられません。
しかし、お客ではなく「今から友達だから」と女の子は超強引。しぶしぶ灯里はゴンドラを漕ぎ出しますが、何故か女の子はつまらなそうな表情ばかり。
灯里は、大好きなアクアを少しでも好きになって欲しいと、女の子に語りかけるのですが…。