先輩の灯里に同乗してもらい、今日もゴンドラの練習に励むアイ。そのさなか、灯里は運河を行き交うゴンドラの中に藍華とアリスの姿を見つけます。プリマ・ウンディーネになってからというもの、忙しくてなかなか会うことができないでいた3人。ほんの短い時間とはいえそれが叶った“みらくる”に、灯里は過去のある出来事を思い出し、アイに語り始めます。それは、現役時代に多忙を極めていたアリシアの誕生日にまつわる話で……。
ある日のこと、アイは興奮気味に灯里に話し始めました。練習中にとっても“みらくる“な体験をしたというのです。見慣れぬ路地の奥で目撃したケット・シーの影…そして、ゴンドラを降りてその影を追った先で出会ったのは、姫屋支店とオレンジぷらねっとで修業中の二人のシングル・ウンディーネだったのでした。嬉しそうに語るアイの姿を見ながら、灯里はケット・シーとの最後の出逢いに想いをはせるのでした。
すっかり仲良しになったアイとあずさ、アーニャの3人。お互いに業界で名の知れた先輩を持つ者同士、自らの境遇に感謝する彼女たちは、忙しい先輩たちに喜んでもらえるような“みらくる”を実現させようと思い立ちます。果たして計画は成功し、水先案内店3社の先輩と後輩が一堂に集合。安らぎに満ちたひと時を過ごす中、日頃の疲れから眠ってしまったアリシアは、かけがえのない出逢いの夢に包まれていたのでした……。