コメント
監督 佐藤順一 コメント
「ARIA」の音楽をオリジナルアーティストによる生演奏で、
しかも大きな会場でファンが一堂に会して聴くことができるなんて。
テレビシリーズが終わった時、
もうそんなコンサートが実現する事は難しいだろうと思っていましたが、
その後も「ARIA」は奇跡のパワーを増しているようで、
ファンのみなさんに支えられていくつものあり得ないような事が実現し、
夢のようなオーケストラコンサートが二回も開催され、
そしてついに2007年に開催されて以来のコンサートが実現しました。
この20年程の間に我々もファンのみなさんもいろいろと変わりましたが、
そんな私たちをつないでくれたのは「ARIA」という変わらない世界。
長い時間の中で、変わっていくから大切なもの変わらないから大切なもの、
どちらも大切とアニメで灯里が言っていますが、
変わらないいつもの音楽と、絶え間なく変わりゆく現実が一体となるこのコンサートでその思いをあらたにすることになる、
そんな素敵な予感がしています。
2007年11月に開催された「ARIA」の記念すべき初コンサート以来の、
本当に久しぶりの念願の歌のコンサートです。
歌と言えば在りし日の「ARIA」の打ち上げ会場で、河井英里さんが
目の前でマイクなしでバルカローレを歌いあげてくれた光景が
今でも忘れられません。
一語一句、大事に大事に織りなす、丁寧に込められた、想いの音。
その直前まで普通にお話していた時とは明らかに違う、まるで
遙か遠くの次元から届くかのような謳声に身震いしました。
歌…って、すごい!!!
人間は、その身ひとつだけでこんなことができるのかと
魂が…そして私の全身が揺さぶられて、気が付くと自然に
涙が溢れていたことを今でも鮮明に憶えています。
人間の肉体のみで奏でる歌は、まさに『芸術品』です。
TVアニメ放送20周年という記念すべき年の秋…その刹那に光輝く
『芸術品』を、現地で皆様と一緒に心ゆくまで堪能したいと思います。